

私たちは、次の100年に何を残せるだろうか。
便利さや効率だけではなく、土地に根ざした文化や営みを、未来へつないでいく。
クオルスは、1990年代よりイタリア料理を軸に、食を通じて人と地域をつないできました。
イタリアでワインを醸し、バルサミコ酢の樽を所有し、本場の文化に深く触れてきたからこそ、私たちは気づきました。
本当に豊かな文化とは、土地とともに育つものであるということを。
そして今、その視点を故郷・上越へ向けています。


海、山、雪、食、発酵、水、森。
この土地には、まだ言葉になっていない価値がある。
私たちは、それらを見つけ、つなぎ、体験として再構成する。
それが、Terraという思想です。
サウナをつくること。
クラフトビールを醸すこと。
栗を育てること。
木を活かすこと。
天然水を磨くこと。
それらは独立した事業ではありません。
土地を編集し、次の世代へ文化を手渡すための営みです。
人口が減っていく時代。
都市だけに価値が集まる時代。
それでも私たちは、地方には未来があると信じています。
観光地をつくりたいのではありません。
この土地にしかない時間、この土地にしかない感覚、この土地にしかない美味しさを、未来へ残したい。
クオルス100年構想とは、事業計画ではありません。
100年後にも、この土地で人が笑い、働き、美味しいものを食べ、自然とともに生きている。
その風景を守るための構想です。


土地をつくるのではない。
すでにある価値を、つなぎ直す。
Terraは、自然・食・時間・人の営みを編集し、ひとつの体験として再構成するブランドです。

Terraとは、土地を編集する思想です。
海、山、雪、食、発酵。
それぞれが独立して存在するのではなく、
つながることで意味を持つ。
私たちは、この土地にある要素を見つめ直し、
体験として再構成しています。
それは開発ではなく、再編集。
それは消費ではなく、再発見。

上越には、何もないのではない。
まだ、編集されていないだけである。
海と山が隣り合い、四季が身体に触れるこの土地で、
私たちは体験そのものを再設計しています。
観光地ではなく、日本の余白へ。



Terraでは、体験を“アクティビティ”として捉えません。
雪は身体をリセットし、
海は感覚をひらき、
山は呼吸を整える。
それらをつなぐことで、
一日の体験はひとつの流れになります。
遊ぶのではなく、整える。
それがTerraの体験です。



上越の食材を用い、本場で培った技術で料理をつくる日本人がいます。
それは再現ではなく、進化です。
イタリア料理は、素材の力をそのまま引き出す料理。
だからこそ、土地が変われば、料理も変わる。
雪解け水、日本海の魚、里山の野菜。
この土地の素材によって、料理は新しい形へと再構築されます。
ここには、
“もう一つのイタリア”があります。



Terraのワインは、イタリアの仲間たちと造られます。
彼らの歴史とワイン造りにかける想い。
その精神と情熱へリスペクトをはらい、自分たちの料理を重ねています。
また、Terraはモデナにバルサミコ酢の樽を醸す時間を所有しています。
料理と発酵から生まれるワイン、バルサミコ酢、
その風土や人にしかつくれません。



そして―
この土地の水から生まれるクラフトビール。


雪国・妙高の超軟水を仕込みに用い、
やわらかな口当たりと澄んだ味わいをつくる。
発酵は、土地の個性を映し出す。
このビールは、上越そのものの味です。



特別な体験だけではなく、日常そのものも編集する。
Terraは、滞在の余韻を日常へとつなぎます。

レストランで提供する一杯のために、自ら焙煎する。
香り、温度、抽出。
すべてをコントロールすることで、
体験の最後の一滴まで設計する。
それは単なるコーヒーではなく、
“体験の余韻”そのものです。



Terra Loylyは、すべての体験をつなぐ中心です。
身体を温め、感覚をひらき、
食や自然の体験を深める。
サウナは施設ではなく、
体験を完成させる装置です。




上越を編集するとは、風景を変えることではありません。
この土地で営まれている「仕事」と「思想」をつなぐことです。
私たちは、さまざまな分野の担い手とともに、
この土地の価値を再構成しています。

上越の里山で育つ栗を、自ら育て、加工し、届ける。
Terra栗農園と栗焙煎加工所は、素材の価値を最大化するための拠点です。
収穫から加工までを一貫して行うことで、栗という素材の可能性を引き出す。
それは単なる一次産業ではなく、“食材を編集する”という取り組みです。




このプロジェクトは、単独では成立しません。
異なる領域の専門性が重なり合うことで、はじめて新しい価値が生まれます。

土地に自生する野草を研究し、
その力を引き出す。
デトックスや巡りといった身体への作用を過度に医療化することなく、“体験として伝える”ことを目指しています。
サウナや食と組み合わせることで、自然の力を現代に再編集します。




森は資源であると同時に、体験の一部でもあります。
室岡林業との協働により、木材を単なる建材としてではなく、空間体験をつくる要素として活用しています。
触れたときの感触、香り、温もり。
森を、身体で感じる形へと編集します。




妙高山麓の自然が育んだ天然水。
その水は、Terraのすべての体験の基盤となっています。
ミネラルウォーターとして提供される水。
蒸留され、ロウリュやプロダクトへと活かされる水。
クラフトビールの仕込み水として味を形づくる水。
水は、ただの素材ではありません。
味、香り、質感、そして身体への感覚を左右する、最も本質的な要素です。
須弥山合同会社との協働により、
水を“選ぶ”のではなく、“設計する”。
さらに、化粧品の製造を通じて、水の可能性は肌へと広がり、体験は日常へとつながっていきます。


建築は、風景と人をつなぐ装置です。
山といえとの協働により、自然と対立するのではなく、風景に溶け込む空間を設計しています。
そこにいるだけで整う。
そんな場をつくることを目指しています。




Shibuya Crossing や Fushimi Inari Taisha のその先へ。
Terraが目指すのは、消費される観光ではなく、体験される日本。
見るのではなく、感じる。
訪れるのではなく、滞在する。

この土地には、すでに価値がある。
それを見つけ、つなぎ、形にする。
編集とは、未来をつくる行為です。
