オペレーションストーリー

うちにはマニュアルはありません。ですが台本(シナリオ)はあります。1年に300日お店を開けますが、そのドラマは300話続くと同じです。始めは何度も台本を読みますが、何度かぶっつけ本番出演していれば、だんだんアドリブが利くようになります。このアドリブこそ役者の賜物!平均年齢26歳ですから、熟年は少ないですが、これからです。決まった作業、マニュアル通りの仕事をするのは“スタッフ”でアドリブが利かせられる仕事が出来るのが“キャスト”だと思います。いろいろな配役がありますが、主役はもちろんお客様であることは間違いありません。イタリアのレストランを再現するのだから、『ヴォナセーラ(こんばんは)!』が自然です。それを言うのに恥かしがるキャストもまだいますが、“なりきる”ことが大切です。そうやって行けば、お客様も“なりきる”ことを楽しんでくれます。日本人がイタリア語で仕事をするなんて少しもおかしいと思いません。将来はイタリアでお店を出す事も夢です。イタリアで通用するキャストを育てる為にイタリア語は、当然必要なものなのです。ちなみにサッカーの中田選手も高校生くらいからその“つもり”で努力していたそうですよ。そう言えば中田選手は「旅を終える」と表現していました。私は「ドラマを演じ続ける」と表現したいと思います。