良いレストランの条件

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ローマ郊外、アルバーノ湖畔のレストランへ訪れました。雰囲気、味、サービス、価格と申し分ないお店でした。創業は1882年で、現在のオーナーは、4代目。ランチオープン30分前に到着したにも関わらず、快く出迎えてくれました。オーナーの指示で、調理場のスタンバイが出来るまでの間、そこのウェイターが、地下3層からなるワイン蔵へ案内してくれました。驚愕・・・言葉が出ないくらいの物を見てしまいました。先代からのイタリア全土のワインが約8万本、静かに眠っていました。そのワイン蔵はまるで洞窟のよう、陳列順序を見ると、一番深い(地下3階)ところから北イタリアワインに始まり、徐々に中部ワイン(地下2階)、南イタリアワイン(地下1階)となっていました。また、別の場所には骨董物のエスプレッソマシーンや、厨房用品などが保管され、物を慈しむ心を感じました。


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そして、湖の見える席に付くと、食前酒“ベリーニ”がもてなされ、自分達の畑で採れた葡萄によるワインを薦められました。メニューを見ると、プロシュート・ディ・ファットリア店名というメニューを発見。なんと豚を飼い、加工食肉までも自家製であることを知りました。もうこの時点で・・・“圧巻”です。なんと素晴らしい・・・、完全に心を奪われました。接客も申し分ない。店内も化粧室もその他スペースもクリンリネス(清掃)が行き届き、テーブル置きの花もちょうど納品され、飾られていました。お店の哲学、歴史を感ずると共に、それを慈しみ、誇りを持ち、守り続ける姿勢を体で感じました。これが、本物・・・。そしてそれを当たり前のように・・・。私達のレストランもこうあるべきと、将来のヴィジョンを見れた気がします。近いうちに、提携申し入れ、キャスト研修に活用したいと思います。